ポーランドの首都ワルシャワから車1時間ほどのところにショパンの生家があるのをご存知でしょうか? 見どころや行き方をまとめましたので、個人で行かれる方は参考になさってください。
場所
まずはポーランドの位置ですが、ドイツの東、チェコやスロバキアの北になります。結構大きな国なんですね。人口は4,000万人で、97%がポーランド人です。中心から少し右にずれたところにワルシャワがあります。その西にショパンの生家は位置しています。
ワルシャワから西に車で約1時間いったところにŻelazowa Wola (ジェラゾヴァ・ヴォラ) という町があり、ここにショパンの生家があります。レンタカーでも行けそうな距離ですね。
入場方法
こちらがショパンの生家がある敷地の入り口です。入場は有料となっていますので、まずは右の建物の中でチケットを購入します。1人23ズロチです。
チケットは庭園に出たり、生家に入るのに必要なのでなくさないようにしましょう。
敷地内の地図つきのパンフレットおいてあり、日本語のものもあります。
建物を出て広い道をまっすぐ進むとショパンの生家があります。
敷地内の地面にはスピーカーが設置されており、ショパンの曲が絶えず流れています。
ショパンの生家
こちらがショパンの生家です。
中はぜひ行かれた際に見ていただきたいと思いますが、展示の中で1番よかったものだけ紹介します。
それはこのショパンの頭部の影です。ショパンは39歳の時パリで亡くなります。その時の遺言の一部が「心臓を祖国に持って帰ってほしい」だったわけですが、当時の事情でしょうか、肉体のすべてがポーランドへ帰ることはかなわなかったわけです。
そしてショパンの生家のこちらの展示です。まるでショパンがポーランドの自分の生まれたŻelazowa Wola に帰ってきてほっとしている、そんなふうに見えませんでしょうか。ショパン生家の保存に尽力された方々の想いを感じたすばらしい展示でした。
生家以外のスポット
生家を中心とした敷地はエチュードやマズルカなどと名前がついており、石像や橋があります。
チケットを販売していた建物のとなりのガラス張りの建物は、シーズンだと喫茶店がオープンするようです。
ショパンの生涯の映像
チケット売り場の奥にホールがあり、そこでショパンの生涯の紹介映像を見ることができます。言語は英語ですがぜひご覧なってください。長さは20分です。
お土産ショップ
チケット売り場の近くにおみやげショップもあります。
楽譜も販売しています。
生家への行き方
色々な行き方がありますが、ここではワルシャワからMotobussという赤のバスで行く方法をお伝えします。
バスのりばはワルシャワCentrum駅の北に少しったところにあります。ここをクリックするとマップを起動します。
バスのりばにはこの看板があります。緑字がショパンの生家を経由するバスです。私が行った時は11:50のバスにのりました。
看板の前にはこのような赤いバンが停まっていて、これがバスです。支払いは運転手に現金で13ズロチ支払います。この時、「ショパンの生家で降ります (I need to get off at the Birthplace of Chopin.) 」 と伝えておくといいと思います。
バス車内の様子です。車内に停車ボタンはありません。現地の人を見ていると、降りるバス停が近くなると席を前の方に移動したり、右前のドア付近に近づいたりして運転手に降りたい旨伝えていました。
1時間ほどするとŻelazowa Wolaのバス停着です。私の時は運転手さんがバスを止め、「ショパンの家だぞ」と教えてくれました。
降りたバス停の向かいにワルシャワ行きのバスが止まるバス停が見えます。
バスを降りる時、運転手さんが「帰りは緑の時間のバスだぞ」と言ってこのバス時刻表をくれました。しかも次以降に来るバスに○までしてあります。よく読めませんが10分後みたいなメモもあります。ポーランド人の優しさに触れた瞬間でした(*´∀`)
なお、帰りは15:40のバスに乗ったのですが、バスが来たのは16:01でした。出発地の発車時刻が15:40ということなのですね。
おまけ
バス停の近くにショパンの肖像画であふれるKOMPOTという大きなレストランがあって、バスを待っている時間に食事やお茶ができます。
ポーランド名物のロールキャベルもありました。
KOMPOT
住所: Żelazowa Wola 14, 96-500 Sochaczew, 96-503, Poland
終わりに
小1からピアノを始め、高校の時は勉強する時間よりもピアノを弾いている時間のほうが長かった私ですが、そのほとんどはショパンの曲を弾いていました。今回ポーランドを、そしてショパンの生家を初めて訪れ、感動しました。そして、死に際し、故郷ポーランドの地を踏めなかったショパンの哀愁が漂っているようで、いかにもショパンらしい、そのような気分になったのでした。